【徹底解説!】リアルな猫の作り方

リアルな猫の作り方
  • 亡くなった飼い猫にそっくりなアイテムが欲しいです。
  • 飼い猫を思い出しながら楽しく作りたい。
  • オーダーメイドは高い。
  • 本当にそっくりに作ってもらえるか分からないから自分で作りたい。

羊毛フェルト初心者の方でも作れるよう、このようなご要望に沿った記事になります。

作品の詳細

大きさ

横14.5cm  高さ19.3cm 奥行き10cm

本物の猫ちゃんの顔とほぼ同じ、実物大になります。

特徴

  • 【美しい毛並み】
    全て手作業で丁寧に植毛する毛並みは美しく、あの子そっくりな模様を再現することが出来ます。
  • 【追視する瞳】
    特殊な技法によりふわねこの瞳は追視し、いつもあなたを見守ってくれます。あの子と目が合うその時に、大切な思い出が呼び起こされます。
  • 【ひげ保管】
    ご自宅に大切に保管してある猫髭を刺して保管することも出来ます。本物の猫髭を用いることでよりリアルになります。
  • 【あの子とそっくり】
    ポイントを抑えることで忠実に再現することができます。きっとあの子が帰って来たと思えるでしょう。

必要な材料・道具

猫の顔を作るのに必要な材料・道具

トップ画像のような猫ちゃんの顔1つを作るのに必要な材料・道具を細かく書いていきます。

必要な材料・道具の中にはすでにお家にあり、買い足しが不要の物もあるかもしれません。

そこで、①指定材料・道具 ②代用が利く物 ③お家にありそうな物 の3つに分けて材料を紹介していこうと思います。

指定材料・道具

  • ニードルわたわた ‥‥ 1袋
  • フェルティングニードル ‥‥  普通針 1本 / 極細針 3本
  • フェルティングマット ‥‥  1枚
  • フェルトパンチャー<3本針>
  • 羊毛 ‥‥  全〇〇g
  • ガラスカボション ‥‥  2個
  • UVライト
  • レジン液
  • ネジ ‥‥ 2本
  • 木工用ボンド
  • 毛抜き
  • 強力接着剤

指定材料・道具の中にはメーカーまで指定しているものと、どこのメーカーでもOKの物の2つに変われます。

詳しくは指定材料をご覧下さい。

代用が利く材料

  • ブラシマット(代)フェルティングマット ‥‥ 1個
  • フェルト生地 ‥‥ cm× cm 1枚    cm× cm 1枚
  • 手芸糸 ‥‥   2本取り
  • 針 ‥‥  1本
  • 洋裁はさみ(代)お持ちのはさみ
  • ソフトスッリカーブラシ(代)手で混ぜる‥‥ 2本
  • 指サック 
  • クリップ(代)洗濯バサミ ‥‥ 2個
  • ペット用バリカン (代)はさみ
  • 刷毛 (代)飼っている猫ちゃんの落ちたひげ ‥‥ 20本以上
  • フォトフレーム
  • 目打ち (代)はし
  • カラーラベル黒丸 9ミリ (代)黒色の紙 ‥‥ mm 2枚

なるべく材料費を抑えたい!という方へ向けて代用品を紹介しています。

中には作品の出来を左右するため、代用をおすすめしない材料・道具もありますが下記の記事を参考にして代用の是非についてご判断ください。

詳しくは、代用が利く材料をご覧下さい。

お家にありそうなもの

  • コンパス 
  • 定規
  • まち針 ‥‥ 20本以上
  • 色鉛筆
  • 厚紙
  • 水性ペン ‥‥1本
  • 爪楊枝
  • 白紙
  • アイロン  あとでたす

お家にありそうな材料・道具についてはそのままお使い頂いて大丈夫ですが、
使いやすい規格やサイズ感を紹介している、お家にありそうな材料・道具をご確認ください。

材料費

①〜③の材料・道具、全てを揃えるといくらになるか計算してみました。
大まかな目安としてご参考下さい。

道具費用

フェルティングニードル・フェルトパンチャー・UVライト・ブラシマット・ソフトスッリカーブラシ・ペット用バリカン・フレーム・目打ち・コンパス・定規・まち針・洋裁はさみ・クリップ・指サック

小計 ‥‥7,780円 

消耗品費用

ニードルわたわた・フェルティングマット・羊毛・レジン液・ネジ・木工用ボンド・ピンセット・セメダイン接着剤・ガラスカボション・フェルト生地・手芸糸・手芸針・刷毛・カラーラベル黒丸・色鉛筆・厚紙・水性ペン

小計 ‥‥ 4,683円

必要な材料・道具がたくさんありましたね^^;
上記の材料は1体分の分量になるので、消耗品に関しては失敗した時のことを考えて上記より多め(×2体分くらい)に準備しておいた方が良いかもしれません。

合計金額

合計 ‥‥ 12,463円

初期費用として大体これくらいの金額が必要になります。中にはお家にすでにある道具や、代用の利く物もありますのでもう少し費用を抑えられるかもしれません。

制作工程

羊毛フェルト猫作りの工程は以下の通りです。

①準備 
猫の画像を選び、羊毛フェルト猫を作る台を準備します。

②土台作り
→ニードルわたわたで土台を作ります。

③瞳作り
→レジン液と色鉛筆を使って瞳を作ります。

④顔の肉付け 
→土台の上に、ニードルわたわたで鼻や口などのパーツを作っていきます。

⑤耳作り
→羊毛を使って耳を作ります。どれだけ薄く作れるかが腕の見せ所です。

⑥植毛
→羊毛で植毛していきましょう。

⑦仕上げ
→髭を付け、フォトフレームに顔を入れます。背面の処理の仕方などもお教えしています。

それでは各工程位を詳しく説明していきます。

①準備

参考にする猫ちゃんの画像の選び方、フェルティング台の準備を解説していきます。

画像の選び方

猫作りに必要な画像の条件は2つ。

・明るい場所で撮った画像
・多角的な画像
 

明るい画像

模様がはっきりと見える明るい場所で撮った画像をお選びください。

ちなみに自然光と蛍光灯では毛の色味が違って見えますが、全ての画像を同じ撮影状況に統一する必要はありません。実物と似ている毛色の画像の基準となる1枚があるだけで大丈夫です。

詳しくはこちらの記事をご確認ください。

【画像の選び方】自然光と蛍光灯 どちらの画像を参考にすればいい?

多角的な画像

立体的な猫を作る上で、正面・横・顎下・頭上・後頭部と多角的な画像が必要となります。

正面顎を引いた状態が好ましいです。顎が上がっているとマズルが大きく、額が狭い猫が出来てしまいます。

真横を向いた画像が必要です。鼻のラインやおでこの高さなどを確認するためです。

顎下:顎下の模様が分かるものをお選びください。顎下に模様がない場合は省いても大丈夫です。

頭上:模様が分かる画像をお選びください。

後頭部耳の模様を確認するために必要です。はっきりと写っているものを選びましょう。

詳しくはこちらをご参考ください。

参考画像の重要性!NGな画像選びとは

フェルティング台の準備

フェルティングマットにフェルト生地をセットします。簡単なので一緒にやって見ましょう。
この記事では動画で解説していますが、「画像でひと工程づつ確認したい!」という方はこちらの記事をご参考ください。

準備するもの
・フェルティングマット・フェルト生地・コンパス・水性ペン・定規・まち針
 

①フェルティングマットに合わせてフェルト生地をカット

②フェルト生地に直径8cmの円を書きます。上 cm 下 cmほど空くようにしておきましょう。

③円に十字を書き、まち針でフェルト生地を固定します。

お疲れ様でした!これで準備は完了です。

こちらの記事では一工程ごとに画像で詳しく解説しています。ご参考ください。

土台の作り方

準備の段階で作ったフェルティング台にワタワタを刺し付けて円柱を作っていきます。単純な作業なので気軽に取り組みましょう。
この記事では動画で解説していますが、「画像でひと工程づつ確認したい!」という方はこちらの記事をご参考ください。

準備するもの
フェルティング台・ワタワタ1袋・定規・仕上げ針3本・ニードル

①ワタワタを一握り分取り、フェルティング台に乗せて円に沿って刺し付けていきます。

②平らになったら再び一握りワタワタを刺し付け、これを高さが2.5cmになるまで繰り返します。

③土台を強く押しても凹まず、爪の色が白く変わるくらい硬く出来たら完成です。

お疲れ様でした!腕が疲れていませんか?ストレッチをして次の工程に移りましょう。

こちらの記事では一工程ごとに画像で詳しく解説しています。ご参考ください。

目の作り方・付け方

レジンを使って目を作っていきます。塗って、貼って、固める。単純な作業なので一緒にやっていきましょう!この記事では動画で解説していますが、「画像でひと工程づつ確認したい!」という方はこちらの記事をご参考ください。

目の作り方

準備するもの
ガラスカボション・色鉛筆・白紙・レジン液・UVライト・黒丸カラーラベル・ネジ2本・爪楊枝・ピンセット

①白紙の上にガラスカボションを置き、色鉛筆で円を書きます。(シャーペンでもOK)

②同系色を薄色〜濃い色3色用意し、薄い色から順に塗っていきます。

☜図解③まず薄い色を全体に塗り、中間色を中央丸く塗り、濃い色を中央から放射状に線を書いていきます。

④ピンセットを使ってカラーラベルと取り、円の中心に貼り付けます。

⑤レジン液を中心に垂らし、ガラスカボションをそっと置きます。空気が入っていないことを確認したら、UVライトで硬化してください。

⑥白紙をガラスカボションに沿ってカットします。

⑦ガラスカボションの中央にレジン液を少量垂らし、ネジを付けます。
ネジが中心からずれないよう気をつけながらUVライト硬化します。

⑧ネジの頭部分にレジン液を垂らし、再度硬化します。

⑨ガラスカボションと白紙の間にレジン液を塗り、硬化させます。

目の付け方

準備するもの
糸・手芸針・はさみ・定規・まち針・水性ペン・ボンド

①糸を30cmほど2本取りし玉結びをします。

②フェルティングマットに引いた線と土台が接している箇所から針を出し、土台へ十字に糸を張りましょう。

③円の中央に1箇所、中央から0.9cmに2箇所、中央から1.8cmに2箇所それぞれまち針を打ちましょう。

④まち針の根本に水性ペンで印を付けましょう。両側のまち針を抜きます。

⑤目うちでまち針を抜いた箇所に穴を開け、目のネジ部分にボンドを塗りましょう。

⑥穴に目をねじ込み、しっかり乾燥させ残りのまち針を抜きます。

お疲れ様でした!これで準備満タンです。

こちらの記事では一工程ごとに画像で詳しく解説しています。ご参考ください。

顔の肉付け

顔のパーツを作っていきます。猫作りの要となる工程なのでゆっくりと丁寧に行っていきましょう。
この記事では動画で解説していますが、「画像でひと工程づつ確認したい!」という方はこちらの記事をご参考ください。

準備するもの
猫の画像・ワタワタ・定規・まち針・水性ペン・ボンド・ニードル
 

①目を付けた土台にの3分の1の所にワタワタをプラス0.5cmになるよう刺し付けます。

②目に斜めに切れ目を入れ、仕上げ針でワタワタを押し込みます。

③【まぶた作り】ワタワタを一掴みし、丸めて目の周りに差し付け、同様に切れ目を入れた後ワタワタを押し込みます。

④【鼻作り】目の下から1.5cmのところにまち針を打ち、人差し指の第2関節くらいに取ったワタワタをまち針より上に刺し付けます。

⑤【マズル作り】黒目の中央から下にそれぞれまち針を刺し、このまち針を超えないよう鼻の下にワタワタを刺し付けます。

⑥【鼻先作り】マズルの上に三角形にワタワタを形作ります。

⑦【頬作り】目の下とマズルの間を埋めるようにしてワタワタを盛り付けましょう。

⑧マズル横と頭部分の余分な土台をニードルで刺して均していきます。

⑨額にワタワタを盛り付けます。

お疲れ様でした!この時点で猫の面影を感じますよね。

こちらの記事では一工程ごとに画像で詳しく解説しています。ご参考ください。

耳の作り方・付け方

耳を作っていきましょう!単純な作業ですが、薄く作るために若干のコツがあります。
この記事では動画で解説していますが、「画像でひと工程づつ確認したい!」という方はこちらの記事をご参考ください。
また、柄のある耳の作り方はこちらをご参考ください。

耳の作り方

準備するもの
羊毛・仕上げ針・フェルトパンチャー・フェルティングブラシ・クリップ・厚紙・はさみ・フェルト生地

①ブラシマットと仕上げ針をセットしたフェルトパンチャーをご準備ください。

②羊毛を三角形に配置します。この時、なるべく羊毛同士が重ならないようにします。
ぴったりの色に羊毛を作る方法はこちらの記事をご参考ください。

③フェルトパンチャーで軽いタッチで斜めに刺し固めていきます。

④全体的に固まったら一度剥がし裏返し、再度全体を刺し固めます。

⑤上にかざして見て、透けている部分にのみ羊毛を足して刺し固めていきます。

⑥飛び出した余分な羊毛をカットし、ブラシマットにフェルト生地を敷き上に置いて刺し固めていきます。

⑦厚紙で挟み飛び出した部分だけを仕上げ針で刺して整えていきます。

⑧アイロンを中温に設定し、軽くかけます。

⑨中側の耳パーツにのみ丸く切り込みを入れます。

⑩フェルト生地を敷いたブラシマットに両パーツを合わせクリップで留め、刺してくっつけて完成です。

耳の付け方

準備するもの
耳・水性ペン・まち針

お疲れ様でした!薄い耳はできましたか?

こちらの記事では一工程ごとに画像で詳しく解説しています。ご参考ください。

植毛

顔に植毛をしていきます。綺麗な毛並みを再現するために注意点があるので一緒にやっていきましょう!ここではキジ白猫の植毛をしていきます。
この記事では動画で解説していますが、「画像でひと工程づつ確認したい!」という方はこちらの記事をご参考ください。

準備するもの
羊毛・ニードル(普通・仕上げ)・ソフトスッリカーブラシ・水性ペン・まち針・

お疲れ様でした!上手くできましたか?

こちらの記事では一工程ごとに画像で詳しく解説しています。ご参考ください。

【画像で解説】植毛の方法とそのコツ

仕上げ

後ろ側の処理の方法やフレームへの付け方を紹介しています。
この記事では動画で解説していますが、「画像でひと工程づつ確認したい!」という方はこちらの記事をご参考ください。

準備するもの
はさみ・ボンド・フォトフレーム・強力接着剤・フェルト生地

ここまで本当にお疲れ様でした!そっくりに作れましたか?

こちらの記事では一工程ごとに画像で詳しく解説しています。ご参考ください。

最後に

羊毛フェルト猫作りいかがでしたでしょうか?肉付けや植毛は特に根気のいる作業だったのかもしれません。
猫作りは焦らず、ゆっくりが鉄則だとこれまで何度も失敗を重ねて教訓を得ました。みなさんも大切な猫ちゃんを想いを込めながらそっくりに作ってください。

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